【基礎編】脚質=選手の傾向や特徴。
選手には【脚質】と呼ばれる特徴がある。陸上競技で例えると短距離走者とマラソンランナーがいるように、瞬間的なスピードを出せる、上り坂が得意、長く安定して走れるタフな選手といった、それぞれの選手の特徴を生かしてチームや戦略を立てる。選手のタイプや強さを知ることで、チーム力を知り、コースの向き不向きや優勝を狙ってる選手がわかったり、途中の展開もより楽しめます。
★コースの特徴はこちらの記事も参照
◎選手の脚質の違い
選手のタイプはざっくりと2つに分かれ、体型でも判別できる。
1)小柄で細いタイプ(下図の上半分)
クライマー/パンチャー/オールラウンダーは似ている。共通するのは体重が軽く登りが強いこと。
スプリント能力があるのがパンチャー。
TT能力が高いのがオールラウンダー。
ステージレースの総合エースはこの中で特に速い人たち。
2)大柄で筋肉質なタイプ(下図の下半分)
ルーラー/TTスペシャリスト/スプリンターは似ている。共通するのは巡航速度が速いこと。
長く速く走れるのがTTスペシャリスト。
瞬間的なパワーがあるのがスプリンター。
クライマー
・山岳ステージでの登坂力(上り坂に強い)
・向かい風に弱い(小柄なので風の抵抗を強く受ける)
・TT(タイムトライアル)は苦手な傾向
パンチャー
・アップダウンのコース向き、スプリント力もある
・持久力はあまり強くない
・クラシック(ワンデーレース)に強い選手はこのタイプが多い
オールラウンダー
・弱点が少ない万能型(登りをこなし、TTも速い)
・ステージレースの総合エースを担うタイプ
・逆に言うと勝ち切る武器がない(山岳はクライマー、丘陵はパンチャー、平坦はスプリンターの方が強い)
スプリンター
・ゴール前の爆発的なスピードを出せる(時に80km/hを超える)
・平坦ステージではエースを担う
・持久力がなく、登りに弱い
TTスペシャリスト
・単独で高速を維持し続ける能力が高い
・逃げも得意な選手も多い
・大柄なため登りに弱い傾向
ルーラー
・長時間一定の速度を保ち走り続けられる
・集団の先頭を引く(アシストとして重要な存在)
・大柄なため登りに弱い傾向
*選手によって、それぞれの中間みたいな人もいるので、あくまで目安です。