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パリ〜ニース 2022|出場選手まとめ

 

3月6日からフランスで開催されるパリ〜ニース、愛称は「コルス・オウ・ソレル(太陽のレース)」。春を告げる華やかさが漂う伝統の8日間に渡るステージレースは、パリから南下し、地中海のリゾート地ニースに向かう。

ツール・ド・フランスの前哨戦のひとつともいえる豪華なメンバーが揃う。リーダージャージはツールと同じイエローだ。横風、山岳、寒波に襲われることも多い過酷なレースで、最終日に波乱が起きたり、選手たちは最後まで油断できない。

そして今年のメンバーチェックをしているところで、このレースは今季のグランツールの趨勢を占う「重要」なものになると感じる。実に見所が多いのだ。7日からはじまるティレーノ〜アドリティアコよりも、こちらに主役が集まった印象を受ける。*なお出場選手は正式発表前なので何人か変わるかもしれません。

 

 

 

◎ステージプロフィール

◆Stage1 (3月6日):Mantes-la-Ville - Mantes-la-Ville|159.8km(平坦)

◆Stage2(3月7日):Auffargis - Orléans|159.2km(平坦)

◆Stage3(3月8日):Vierzon - Dun-le-Palestel|190.8km(平坦)

◆Stage4(3月9日):Domérat - Montluçon|13.4km(個人TT

◆Stage5(3月10日):Saint-Just-Saint-Rambert - Saint-Sauveur-de-Montagut|188.8km(山岳)

Stage6(3月11日):Courthézon - Aubagne|213.6km(丘陵)

◆Stage7(3月12日):Nice - Col de Turini|155.2km(山岳)

◆Stage8(3月13日):Nice - Nice|115.6km(山岳)

前半3日間はスプリンターが主役だろう。3日目はアップダウンも多く、スプリンターの中には途中で脱落する選手もいるかもしれない。4日目の個人TTは、見所の一つ。現在最強のTTスペシャリストの全部載せ。メンバーは後ほど触れるが、よくぞここまで揃えてくれたと感謝したくなるレベルだ。総合優勝争いは5日目から本格化する。標高もあり、寒さや強い選手だけが生き残れる。

 

 

◎総合優勝候補

本命はグリッチ。対抗がアダム・イエーツアルメイダと予想。ただし3人に限らず各チームともエース級が揃い、豪華さはグランツール並み。予想は困難なほどバトルロイヤル感が漂う。個人的推しはゴデュキンタナ。ゴデュは前からもっと評価されていい選手だと感じている。ただし総合系よりも実はクラシックに向いてるのではないかと思ったり。キンタナは今季絶好調。すでに4勝をあげ、このレースでも上位に入るならグランツールもおいしいところを狙える。ゴデュとキンタナはTTが得意ではないのが少々難点。他の上位候補は下記表を参照。

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各チームの「エース争い」にも注目したい。ボーラはチームでエースを務め続けているシャッハマンと新加入で今季好調さを見せるウラソフコフィディスも同様にマルタンと新加入のヨン・イサギレ。チームが今季どちらを重要視するのかに注目だ。

「兄弟対決」も見所の一つ。イネオスのアダムとバイクエクスチェンジのサイモンイエーツ兄弟コフィディスヨンとモビスターのゴルカイサギレ兄弟。どちらも違うチームで走るのは新鮮で終盤の山岳の厳しいところで共闘したりすると熱いのだが。

オコーナールツェンコヘイグはこれから油が乗ってくる年代で、総合エースとしての存在感を確立したい。

*ルツェンコはメンバー変更で未出走。

 

 

◎その他注目選手

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総合優勝を狙う選手以外も実力者たちが名を連ねている。注目したい若手に星印をつけた。シャンプッサンはここ数年で間違いなく主役級に出てくる。昨年のブエルタ終盤の山岳でログリッチやアダムを追い抜いていったステージ優勝は強烈だった。マーダーもサブエースとして総合10位以内に入るかもしれない。ギルマイはまだ底が見えない発展途上の選手。ヨルゲンソンも昨年は総合8位に入り、ゴルカ・イサギレの調子によってはエースとして走るかも。マクナルティもアルメイダを支えながら上位を狙える。

 

 

◎個人タイムトライアル

第4ステージのITTでは豪華なメンバーが揃う。本命は世界王者のガンナ、対抗でUAEツアーでガンナに勝ったビッセガ、欧州王者のキュング、元世界王者のデニス。さらに昨年の五輪金メダリストのグリッチUAEツアーでも好調さを見せたアルメイダウラソフ、今季ランキングトップのマクナルティも上位に絡んでくるだろう。あと忘れてないけないファンアールトもいる。現在の最強TTスペシャリスト決定戦になりそうだ。見逃してはいけない。

*ガンナはメンバー変更で未出走。

 

 

◎スプリンター

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スプリンターも豪華なメンバーが揃った。現時点の世界最強スプリンター(当社比)二人の直接対決が見所。ヤコブセンフィリプセン。昨年のブエルタでもしのぎを削った二人のガチンコ対決は楽しみでしょうがない。ヤコブセンは今季5勝と5位が1回、フィリプセンは2勝と2位、6位(メイン集団ではトップ)。対抗するのはサム・ベネットフルーネウェーフェンピーダスン、コカール、カピオットコルブレッリトレンティンらのベテラン勢もポイント賞は狙いそうだ。そして気になるのはアシストにしてはもったいないダニー・ファンポッペルラポルト。忘れてはいけないファンアールトは、本気でスプリント勝負するならばヤコブセンたちにも勝つかもしれない。

 

 

◎過去の総合成績(2021年、2020年、2019年)

参考までに過去3年間の総合成績10位までを入れておく。所属チームは今季との比較も。シャッハマンが2連覇中。昨年の1位と2位がボーラで、3位と6位がコフィディスでチームメイトとして出場するのが興味深い。またユンボイネオスUAEグランツールの中心チームが活躍しきれてないのも興味深い。ログリッチは昨年は第7ステージまで総合1位にいながら最終ステージに落車して遅れた。シャッハマンはもちろん、ヘイグキンタナモラールベノートは相性がいい(ベノートは未出場)。

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