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リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 2022|出場選手まとめ

 

4月24日にベルギーで開催される108回目のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ愛称は「ラ・ドワイエンヌ(最古参の意味)」で、最も古くからあるレースである。起伏のあるレイアウトのアルデンヌ・クラシックの最後を飾る、登坂力自慢のパンチャーやクライマー勢が目標にするタイトルで、グランツールで活躍する総合系の選手が唯一勝利を狙えるモニュメントでもある。総距離は257.2kmで、大きな山はないが断続的にアップダウンを繰り返し、獲得標高は4342mにも及ぶ。

、この後はグランツールシーズンが始まる

*一部チームが正式発表前のため、出場する選手は変更されることがあります。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2021年12月時点。

 

◆2021年のレースの模様はこちら(シクロワイヤードの記事)。

 

 

 

◎優勝候補

本命はあえてファンアールト。普通なら彼向きのレースではないのだが、昨年ツールでの超級山岳ステージで勝ち切った登坂力を思うと十分勝機はある。ゴールは昨年同様平坦路なのでスプリントになる展開になれば彼に勝てる選手はいないだろう。他のチームならエース格のベノートがいるのも好材料。対抗はアラフィリップ。過去のレースでも好成績をあげており、不本意な成績が続くウルフパックとしても是が非でも勝ちたいはず。翌日に42歳の誕生日を控えたバルベルデも元気だ。スプリントで勝ち切る力がないと思うが表彰台を狙う力はまだまだ十分すぎるほど。他は今季好調なモホリッチコスヌフロワ、も十分勝機あり。フレッシュ・ワロンヌで好成績を残したトゥーンスウラソフマルティネスウッズバルギルも上位に絡みそう。ムラがあるヒルマシューズは本命にはあげにくいが、調子が良ければ勝てる力は十分ある。アルプスで総合優勝したバルデも好調のまま参戦する。残念なニュースでは、本命のひとりでディフェンディングチャンピオンポガチャルは、婚約者のお母さんのご逝去により欠場。ヒルシはその分も頑張らないといけないだろう。他の上位候補は下記表を参照。

 

 

 

◎その他の注目選手

4日前に行われたフレッシュ・ワロンヌで好成績を挙げた選手が上位にくることも多い。優勝候補にあげた選手以外では、ルーベン・ゲレイロ(7位)、モラール(8位)、シュルツ(14位)、ポッツォヴィーヴォ(15位)、ヘラダ(16位)、パシェ(17位)、スケルモース(18位)、ポーレス(19位)、ヨハンネセン(20位)と、かなりの選手が出場する。他にはカルロス・ロドリゲスレムコ、ポガチャルの代わりに出場が決まったマクナルティも注目。積極的にレースを動かす役割を果たしそうだ。そしてバーレーンは誰が上位に入っても不思議ではない実力者が揃った。優勝候補にあげた二人も含めて、全員がエース級といえる陣容はチームの充実を表していて素晴らしい。

 

 

◎過去の結果(2021年、2020年、2019年)

参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。3年間で複数回トップ10に入っているのは、ウッズが3回と安定して上位に入り相性がいい。ポガチャルアラフィリップゴデュヒルベノートシャフマンモホリッチ2チームとしてはバーレーンが延べ4人、他は突出して多いチームはない

出場選手中、過去の優勝経験者は、ポガチャル(2021年)、フルサン(2019年)、ユンゲルス(2018年)、バルベルデ(2017、2015、2008、2006年)、プールス(2016年)、ジルベール(2011年)。