イル・ロンバルディア 2022|出場選手まとめ
10月8日にイタリアで開催される第116回目の【イル・ロンバルディア】。今年最後のワールドツアーのレースはモニュメントという大舞台で、総合系の選手を中心にビッグネームが勢ぞろいした。今年のジロ、ツール、ブエルタで表彰台にあがった選手のほとんどいる豪華なレース。ベルガモからコモへ向かう総距離253km、獲得標高は合計で4852mに及ぶタフなコースだが、序盤から続く登りで集団は人数を減らし、脱落する選手も出てくるかもしれない。一番想像しやすい展開になるならば、逃げグループは中盤の平坦な道で吸収されると予想されるが、優勝候補たちが中盤から逃げグループに入ると大変なことになるかもしれない。どちらにしても登れる選手しか勝つことはできない。クライマー中心に総合系の選手たちが小集団を作り、終盤の3つの坂で勝負をかけることになりそう。
*情報は10月7日現在、出場選手は変更されることがあります。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2021年12月時点。
◎優勝候補
本命はポガチャル。直近のレースでも強さを見せ、連覇に向けて意気込みは荒い。アシストもエース格といえる選手を揃えて盤石といっていい状態。対抗は直近のレースで調子をあげてきたモホリッチ。ゴール前に下り坂のあるコースはその前の参照まで戦闘グループに残っていれば彼が勝つ可能性は一番高いだろう。もう一人挙げるならばマス。調子をあげているポガチャルをゴール前でちぎって優勝した一週間前のジロ・デ・エッミリアは衝撃的だった。ヴィンゲゴーやアレンスマンはグランツールで大活躍した実力者だが、ワンデーレースを勝ちきれるかというとやや疑問。引退前の最後のレースに臨むニバリとバルベルデも注目。バルベルデは直近のレースでトップ10いないに入り続けて調子を上げているし、ニバリもロンバルディアは走るだけじゃなく結果も求めていると公言している。何よりイタリアのレースは相性もよくモチベーションも高いだろう。二人のレジェンドは記念レースで終えるつもりはなさそうだ。
個人的には何か波乱が起きそうな気がしている。イギータ、ロータ、あるいはこの優勝候補に上げていない選手が勝利をさらっていきそうな、予想外の選手が勝ちそうな予感もある。世界選手権で活躍した選手の顔ぶれが、そう感じさせる。他の候補は下記表を参照。
◎その他の注目選手
ビッグネームが多く、上記優勝候補に挙げた以外にも実力者たちが揃っている。ランダ、ウラソフ、ウッズあたりは調子がよければ展開によっては優勝もありえる。バルデやアラフィリップも実力者だが、少し調子を落としている印象。ポウレス、シヴァコフ、ヴァインは調子が良さそうで上位に絡むかも。
若手注目株では、EFのピッコロ、トレックのスケルモース、アルケアのヴォークランはブレイクの兆しがある楽しみな存在。うまくはまればトップ10も狙えるかも。
◎過去の結果(2021年、2020年、2019年)
参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。
出場選手中、過去の優勝経験者は、ポガチャル(2021年)、フルサン(2020年)、モレマ(2019年)、ニバリ(2017、2015年)。