レース後、時間が空いてしまったのでこっそりブログアップします…。
5月1日に開催された【エシュボルン〜フランクフルト】。強豪スプリンターたちが揃い、予想通りの集団スプリントになったレースを制したのはサム・ベネット。古巣に復帰後、待望の初勝利。
*表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2021年12月時点。
◎レース結果:トップ10
地元ドイツでの勝利を目指すボーラがコントロールするメイン集団は、早くも残り80kmで逃げを吸収。スプリンターを要するチームがいくつもトレインを形成する中、ボーラのDファンポッペルが力強い牽引でサム・ベネットを先頭に送り出す。そのままリードしたサム・ベネットが今季初勝利。およそ一年ぶりとなる勝利であった。これで勢いがつくといいのだが。
◎予想結果:優勝候補
【予想文面】→ 本命はフィリプセン。出場選手中、スプリントのスピードはひとつ上のレベルにいるだろう。トレインを組むアルペシンのアシストたちにも強さを感じる。対抗はクリストフ、もしくはギルマイはのアンテルマルシェの二人。過去4勝し相性の良いクリストフも好調だが、今年クラシックで初勝利をあげたギルマイは勢いではプロトン最強クラス。どちらが勝負しても間違いなく強い。ピュアスプリントではギルマイよりも力があるデリーは個人的推し。若手ではファンデンベルフも期待。もうひとり個人的推しはオフステテール。今年はまだ優勝こそないものの、一桁フィニッシュはなんと14回!表彰台にも7回のっている。開催国ドイツのスプリンターでは、デゲンコルプとバウハウスも強力。ニッツォーロ、ガビリア、アレハールト、サローも上位に絡む力は十分。ボーラは不調の波から抜け出せないサム・ベネットよりはファンボッペルの方が期待値は高いがどうだろうか。上位候補は下記表を参照。
【結果】→ ようやくサム・ベネットが勝った。見事なリードアウトをみせたDファンポッペルも自ら5位に入り、ボーラのお膝元のレースとしては最高の結果に。ロマンディを抜け出して参戦したガビリアが2位、この勢いをジロにつなげられるか。3位のクリストフ、バウハウス、デリー、アレハールトとトップ10のうち7人は予想、フィリプセンは勝負に絡めなかった(といっても11位)。ギルマイは久々のレースでクリストフのアシストにまわりジロへの調整にした印象で、調子は良さそう。38位という順位以上に期待感を持てた。個人的に応援していたオフステテールは残念な結果に。彼の勝利はいつくるのだろう(*この後5月15日、トロ・ブロ・レオンで今季初勝利、よかった)。この中ではガビリア、バウハウス、ニッツォーロ、ギルマイがジロに参戦する。
◎その他の注目選手
【予想文面】→ チームとしては上記優勝候補はどこもトレインをしっかり組める体制に思えるが、強いてあげると、アルペシン、アンテルマルシェ、ロットスーダル、コフィディスは主導権争いの中心になりそう。コンソンニ、ボル、モラーノもエースの動きをするかもしれない。プロチームではバルビエ、ボニファッジオも上位候補に挙げておく。
ワールドツアーでは久しぶりに二人の日本人、新城幸也と中根英登が参戦。新城はパリ〜ルーベの落車による怪我も大きな影響はないようで何より。中根もコロナ陽性からの復帰して2レース目、二人とも十分力を発揮してほしい。
【結果】→ Eトゥーンス、コンソンニ、マンザンがトップ10に入った。純粋なスプリント勝負では表彰台に上がった選手たちには及ばないと思うので、彼らは十分善戦したといえるだろう。Eトゥーンス、コンソンニ、ヴェンドラーメはこの後ジロに参戦し、平坦ステージでの活躍を狙う。また大きな見どころとして、終盤にプロトンの先頭を新城幸也と中根英登が二人で牽いていた姿は胸熱。しかもゴールの直前まで先頭で牽いていた新城選手の働きぶりには本当に驚いた。彼らの活躍はやはり嬉しい。