【チームジャージ】2023シーズン
さあ、2023年シーズンがはじまりました。レース観戦において、まずチェックしておきたいのは、チームジャージ(ヘルメットやグローブ、バイク等一式でチームキットとも言う)。誰なのか、どのチームなのかわからないとレース観戦においてかなりのマイナスポイントである。で、この時期は昨年とジャージが違うチームや移籍した選手の混乱が起きがちなので、その整理として、昨年に続き一覧表を作成しました。観戦の参考にお役立てください。*ちょっとフライングでアップしてます。後日追記予定。*WTに2チームの画像追加とPTの画像を追記(2023.1.23 *一部のチーム画像追加とWWT(女子)の画像を追記(2023.2.1
◆ワールドチーム2023ジャージ
※画像は各チームのWEBサイトからお借りして構成しています。
ほとんどのチームは昨年のデザインを踏襲しているので、集団内にいてもチームを間違えないで済みそう。昇格したアルペシンとアルケアも昨年のレースで見慣れているチームなのでワールドチームの中に入っても違和感はない。注意が必要なのはグルパマとイネオスで、昨年から大幅にデザイン(カラーリング)チェンジ。グルパマはトリコロールカラーを基調にしていたものから、ネイビー基調に一新。フランス代表のジャージのカラーに寄せてきて、大人っぽさとスポーティさが増しシャープになった印象(*当社比)。ガラッと変わったので賛否はありそうだが、個人的には有り派です。イネオスはネイビーベースだったデザインが赤基調に代わり、脇のブラックのラインも相まってバーレーンに似ているという声が多数。とはいえ、実際のレースではヘルメットと肩の色の違いで正面から見るとそれなりに判別はしやすいか。ただし横から(特に右側面)では間違いやすいそう。ボーラ、コフィディス、EF、アンテルマルシェ、クイックステップもそこそこ変わっているが、こっちはすぐに馴染めそうだ。
こうして比較してみるといろいろ気づくこともある。以下、戯言である(笑)。
ジャージのデザインについて。各チームとも数年前から見ると洗練されてきているとは感じる。ただ派手なだけ、スポンサーロゴの乱立によるゴチャゴチャ感は少なくなってきた。僕個人の好み前提で言及するが(*当社比)、2023年ジャージは、EF、コフィディス、アンテルマルシェはとても良い(好き)。自分がロードバイクに乗る上で、いちばん好きなウエアメーカーがラファということもあるが、明らかに他とは一線を引いてるEF(Rapha)のデザインと主張はいつも素晴らしいと思う。新しさとチャレンジ精神に加え、社会貢献の姿勢が強く表れている。好き。コフィディスは一見すると実にシンプルながら、カラーリングや細かいところにも気を使っている。大人っぽさと若々しさがうまく同居している。アンテルマルシェは爽やかさとスマートさが増して昨年から一気に洗練された。
また自分の職業柄もあってか「撮影状態」にもちょっと注文をつけたくなる。その観点から見たベストチームはEFとユンボ。文句なしの完璧なポートフォリオである。
まずはポーズから。選手のポーズはおよそ3タイプある。1.腕を後ろに組むスタイル。2.腕を広げて手を腰にやるタイプ。3.フリースタイル(腕を組んだり、自由なポーズをとる)。ベストポーズは1、次いで2、3はよろしくない。そもそもジャージをきちんと見せることが大事なのである。レース観戦用にはジャージを隠す部分があると不親切だし、そもそもスポンサーに大変失礼だ(腕組みや横向きがダメな理由)。腰に手をやるポーズは肘を広げることになるので、様々な媒体には汎用性が悪い。腕にもスポンサーがある。ただし、ボーラについては特徴あるグローブも見せたいという意図も感じるのと、バーレーンは脇の黒のラインを見せたい意図は理解できるので、まあ良しとする。またそもそもで、イネオス、トレックは顔に寄り過ぎ。選手の顔や表情を強調したいのはわかるが、セオリーからいけばジャージが途中で切れてしまうのはNG。
次にライティング。運転免許証のような正面からのライトは残念だ。薄っぺらく見えるし顔もテカテカである。UAE、アスタナ、アンテルマルシェ、コフィディス、アルペシン、ジェイコは残念。また陰影が強過ぎるのも表情がわかりづらくホラー映画のような印象にもなる。AG2R、グルパマ、DSMは狙い過ぎ。また光の方向は左上からかかる方がより自然に見えるので、人物の左側に影がかかるクイックステップ、アルケアはそこだけが惜しい。
そのような観点から、EFとユンボはケチのつけようのないプロの仕事をしていて素晴らしい。(なんのこっちゃ、ですが)
◆プロチーム2023ジャージ
※画像は各チームのWEBサイトからお借りして構成しています。
プロチームについても見慣れないチームが増えたので、この一覧表はレース観戦の助けになるはず。降格した2チーム、イスラエル・プレミナテックとロット・デスティニーはともに変化あり。イスラエルは馴染むのに少し苦労するかも。大きく変化したのは、ブルゴスBH、グリーンプロジェクト・バルディアーニ・CSF・ファイザネ、ヒューマンパワードヘルス、ノボ・ノルディスク。特にバルディアーニはブルー基調からグリーンにまるで別チームのようになった。カハルラル・セグロスRGA、エオロコメタ・サイクリングチーム、エキポ・ケルンファルマ、チーム フランダース・バロワーズもそこそこ変化はあるが、基調となるカラーは変わらず馴染みやすい。エウスカルテル・エウスカティ、トタルエナジーズ、ウノエックス・プロサイクリングチームはほとんど変わらず。
今年からプロチームに加わったのは、ボルトン・イクイティーズ・ブラックスポーク、Q36.5プロサイクリングチーム、チーム コラテック、チューダー・プロサイクリングチームの4つで、どこも他のチームとは違うカラーで新鮮な印象もある。個人的にはQ36.5とチューダーの2チームは注目しているので、覚えやすいカラーは助かる。
◆ウーマンワールドチーム2023ジャージ
女子チームについても一覧表(WWT全15チームについて)を作成しました。キャニオンスラムについてはこんな画像しかなく、イメージポートレート寄りでジャージの認識には不適切だがご容赦ください。
ほとんどのチームは昨年を踏襲しているが、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッドはイスラエル・プレミアテック・ローランドに変わり大幅に印象が変わったのと、今季からWWTに参入してきたフェニックス・ドゥクーニンク(昨年はプラントゥール・プラ)には早めに馴染んでおきたい。また男子チームがあるチームはそちらのジャージに近いものが多い(EF、ヒューマンパワードヘルス、イスラエル、モビスター、DSM、ジェイコ、ユンボ、ウーノエックス)のでわかりやすいが、トレックは男子とカラー違いで、UAEは大幅に違うので注意が必要。全体の印象としてピンク〜オレンジ系統とブルー〜ネイビー系統にジャージが多く、集団では判別しにくいことも多々あるのは個人的には改善してほしいとも思う。またモビスターとDSMは男子と変えても女性らしさがジャージにほしい(いわゆる男女差別的発言ではない)。それでも女子は男子よりも見た目に華やかな印象が強く、SNSでも彼女たちがキャッキャしてる様子を見るのは楽しい。
◎リーダージャージやナショナルチャンピオンなどについては、過去記事も参照。