ロードレースみるひと

ロードレース観戦ガイドのブログ

カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース 2023|リザルト

 

1月29日に開催された【カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース】。オーストラリアの爽やかな海を堪能し(天気がいまいちだったけど)、レースを制したのも爽やかな新星だった。(レース名はもう少し短くしてほしいなあ)

*表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。

 

 

 

 

◎レース結果:トップ10

優勝はネオプロの22歳マリウス・マイヤーホーファーが嬉しいプロ初勝利。思い切りのいいゴール前スプリントだった。DSMは毎年こういうサプライズな若者が出てくるから面白い。DSMはこれですでに2勝目(6時間ほど前のサンフアンでウェルスフォードがステージ優勝)で、昨年一年で10勝しかしなかったチームとは思えない勢いがある。2位のユーゴ・パージュは実に惜しい。ダウンアンダーから調子がいいネオプロの21歳で、これだけいい走りが続くともう実力だと思った方がいい。初勝利をあげる日は近いと感じる。彼はおそらく登りが絡むスプリントに強い→これ試験に出ます。サイモン・クラークマシューズのスプリント勝負は少し前のオーストラリア選手権の再現VTRを見ているかのようだった。それにしてもマシューズは勝ちきれない日が続く。悔しいだろうなあ。スプリントの展開になるとストロングユアンも強かった。この辺は順当か。ユアンは数年前のような爆発力は感じなくなっているのは少し不安。今回はスプリントトレインがいないせいだと思いたいが…。ディオン・スミスは5年ぶりの出戻りですぐに結果を残して好印象。バイクエクスチェンジでは結果を出せなかったが、アンテルマルシェは水が合うのだろうか。ジョージ・ベネットはダウンアンダーではあまり良くなかったので(ヴァインのアシストに徹してたのかな)今回は上位予想には入れていなかったが、レースによってはまだ勝つ力はあるはず。今年は3年ぶりの勝利をあげたいね。ショーン・クインは実質プロ2年目の育成中の若者。こういうレースを経験していけば強くなっていく。EFは今年は最初から元気の良さが感じられてよい。WTで7チームが参加していないとはいえ、イスラエルアンテルマルシェUAEが2人づつトップ10に送り込んでいるのはチームとしては成功といえる。(ユアンは表では所属チーム名にしてしまったが、オーストラリア選抜チームで出場)

 

◎マイヤーホーファーのゴール後の歓喜の涙

 

 

◎予想結果:優勝候補ほか

予想していたのはトップ10では4人。まあこんなところでしょう。そもそもやや中途半端な予想でもあったので致し方なし。マシューズを入れるならSイエーツは入らないし、とかね。ゴール前スプリント予想に振っていればスプリンター(ユアンストロング)は入れていたので、その辺りは精度を高めていかないと。2〜3人が抜け出してゴールする展開を好んでしまった判断ミスか。ヴァインとかゴドンとかカッタネオの予想はここから来ているもんね。課題ですな。ちなみにストロングは最後まで10人に入れるか迷っていたのだ。一人だけ星二つ付けている。いや、言い訳ではない(言い訳である)。パージュクラークあたりを予想していたのはいい選手に目をつけていた(え?多くの方が予想してました?)。テスファツィオンはあと少しだった。次回もまた期待しよう。

最後に、今回は1位・7位・9位・10位は当てられない。無理。

 

 

 

◎その他・雑感

レース展開は、事前の予想に近かった。ヴァインプラップが終盤にアタックを仕掛けつつも、全体に割とゆるいレース展開になったので脚を残してる選手が多く、勝負のアタックにならなかったのはしょうがない。最後に飛び出た二人は惜しかった。ビストラムシュミットがゴール直前まで粘ったが、逃げきれなかった。シュミットは独走力があるので、シェフィールドとか一緒にいたなら逃げ切ってたかも。あとオーストラリア開催だからしょうがない部分もあるが、こういうコース設定ならもっと強力なスプリンターがいる方がもっと面白くなる(個人の感想です)。やや消化不良か(贅沢です)。

なお、ラブリーなタコさん(もちろんタコ・ファンデルホールン)が序盤から3時間近く・130km以上単独で逃げ続けたのは、さすが『グレートオーシャン』らしいレースで満足。山岳ポイントとスプリントポイントをほぼ独り占めで、スペシャルジャージもふたつ獲得。素晴らしい。海といえばタコさんだよね。あ、注目選手に入れてなかった、タコさんごめん。今年はアンテルマルシェを応援してます!

 

◎タコさん♡