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クラシック・ブルッヘ〜デパンヌ 2023|出場選手まとめ

 

322日にベルギーで開催される47回目の【クラシック・ブルッヘ〜デパンヌ】。昨年は「ミネルヴァ」、その前は「オキシクリーン」とスポンサーが変わる度に冠名を変えているワンデーレース。それ以前は「ドリダーフス(3日間)」というステージレースだった。しょっちゅう名前が変わりちょっとわかりにくい。

*優勝候補は10人(本命は3人)、その他有力選手は30人までを目安にしています。*情報は3月20日現在。出場選手は変更の可能性あり。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。

 

 

 

 

◎レース概要

走行距離は211kmで、獲得標高はわずか248mしかない、ど平坦のコースは、フランダース地方の特徴でもある石畳もなく、まさにスプリンター向きのレース。ブルッヘの街をスタートし、ゴールのデパンヌ周辺のコースを3周するレイアウトで、海沿いの強風が数々の波乱を誘引する。同時期に開催される山ばかりのボルタ・ア・カタルーニャを回避したスプリンターたちが勝利を目指してこぞってやってくるので、非常に強力なメンバーが揃い見応えはたっぷりだが、風がないと終盤まで本当に何もない。



 

◎優勝候補

最強スプリンター決定戦のひとつで、リードアウトを含むトレインの強さ・完成度も問われる。優勝候補を絞るのは難しいが、チームメンバーと今シーズンのレース成績で見た調子の良さから選んだ。フィリプセンヤコブセンはハマった時のトップスピードは現在1-2を争うだろう。またチームのトレインもアルペシンクイックステップは充実しているので優勝候補からは外せない。選手の実績ではサム・ベネットフルーネウェーヘンガビリアユアンは間違いなくトップクラスで、今季も好成績をあげているので勝利を願っているはずだ。それぞれトレインも悪くないし、リードアウトではボーラDファンポッペルは現在最強のひとり。モビスターのスプリントトレインは強化具合では今年一番かも(昨年までいまひとつだったともいえる)。好調・成長中のライダーではコーイテイッセンウェルスフォードは勢いあり。ただし、ユンボアンテルマルシェは他のチームと比較するとトレインはやや弱いか。DSMダイネーゼマイヤーホーファーもいて、エースは違うかもしれないがトレインとしては元気がいい。実績は十分な選手では、カヴェンディッシュデマールニッツォーロはちょっと不調が続いている。まだトレインも噛み合っていない様子も感じられる。

個人的に気になる存在はコフィディス。パワーのあるヴァルシャイドをエースとして考えたが、レース状況によっては彼を風よけとしてコンソンニを発車することもあり得るし、アレハールトチモライなどスピードのある選手を揃えていて、いろいろな局面でも対応できそう。バウハウスモラノ(orアッカーマン)、テソンも成績にムラがあるがハマった時は強力。

なおAG2R、イネオスの2チームは出場しない。つまりスプリンターには力を入れていないチームということがわかる。

 

 

◎その他の注目選手

こちらにピックアップしたのは基本的にリードアウト役を担いそうな選手中心。ただしサブエース的な選手ともいえるので、エースに何かあったときや展開によっては勝負するし、状況によっては上位に絡む力も十分もっている。(そもそも僕がエースの判断を間違えている選手もいるかも)。どちらにしても、集団スプリントになる想定で選んだ選手ばかりだが。

 

 

◎過去の結果(2022年、2021年、2020年)

参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。

出場選手中、過去の優勝経験者は、サム・ベネット(2021年)、ランパールト(2020年)、フルーネウェーフェン(2019年)。なお2020年はトップ10にクイックステップが4人も入っているのは横風分断でレースが荒れたためである

 

 

*レースと予想のリザルトはこちら

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