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クラシック・ブルッヘ〜デパンヌ 2023|リザルト

 

322日にベルギーで開催された【クラシック・ブルッヘ〜デパンヌ】。スプリンターズ・クラシックは強風に加え冷たい雨が降り、半分以上がリタイアするサバイバル感の漂う荒れたレースになった。

*表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。

 

 

 

 

◎レース結果:トップ10

横風分断で少人数に絞られて大半のスプリンターが脱落、終盤にフィリプセンコーイがアタックし、先頭グループを形成した4人でそのままゴール。スプリントでフィリプセンがコーイを降した。フィリプセンはこれで今シーズン3勝目と好調を維持。ティレーノではマチューのリードアウトなどもあったが、このレースは単独で自らレースを動かして勝ちきった。コーイも今シーズン9回目のトップ10入りと安定して上位に入る強さは立派だが、2位は4回目とちょっと悔しいかもしれない。3位ランパールト、4位フリソンは展開にうまく対応して好成績。フリソンはプロ8年目で未勝利のベテランで、母国ベルギーでのワールドツアー4位は嬉しい結果だろう。追走グループではヤコブセンが先着。スプリンターの意地を見せたが、クイックステップとしては途中まで先頭グループに4人もいる有利な展開を生かせなかったという意味では悔しい結果に。6位リカールトはフィリプセンのリードアウト役。7位ビューレンス、8位フレッドハイムは全くノーマークだった選手(というか認知していなかった)。ビューレンスはプロ4年目の26歳。基本的にアシスト役なので、こちらも母国のビッグレースでのトップ10入りは喜んでいるはず。フレッドハイムはウーノエックスのデヴェロップメントチームから今年昇格した20歳で、もちろんキャリアハイの成績。昨年はラヴニールの3ステージでシングルリザルトを残すなど力のありそうな期待の若手スプリンター。9位モラノ、10位マラインはスプリンターの意地を見せつつも不完全燃焼か。

 

◎レースのハイライト動画はこちら

www.youtube.com



◎予想結果:優勝候補ほか

予想結果は残念だったが、半分リタイアするほど荒れたレースだったのでしょうがない。その他有力選手を含めてもトップ10の選手は半分しか当たらなかった。こういうレースもある。これはしょうがない。

 

 

◎その他・雑感

この後に続くクラシックへ向けてのスプリンターの調子の良し悪しも見たかったが、この展開のレースではあまり参考にはならない。ただレースとしては決して悪かったではなく、むしろ選手同士の駆け引きや、悪条件でも必死で走る姿は、それはそれで見応えもあった。トップ10に食い込んだスプリンターは荒れそうな状態の中で冷静に的確な状況判断をし、しっかりとペダルをまわしたという意味では残るべくして残ったとも感じる。つまり、フィリプセンコーイヤコブセンはトップスピードの速さだけでなく、スプリンターの嗅覚(センス)という意味でも頭一つ抜けているとも感じる。

 

 

◎プレビュー記事はこちら。

jamride.hateblo.jp