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ドワーズ・ドール・フラーンデレン 2023|出場選手まとめ

 

329日にベルギーで開催される77回目の【ドワーズ・ドール・フラーンデレン】。ベルギークラシック連戦の3つめで、日曜に開催されるロンドの最後の調整の場になるが、ビッグ3はじめ出場しない有力選手も多い。

*優勝候補は10人(本命は3人)、その他有力選手は30人までを目安にしています。*情報は3月28日現在。出場選手は変更の可能性あり。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。

 

 

 

 

◎レース概要

走行距離は183.7km、獲得標高は1459m、石畳セクターは10箇所と、他のクラシックと比較すると距離、登坂、石畳ともにそれほど厳しくはないが、中盤以降はずっとアップダウンが続き、楽なレースではない(褒めてる)。昨年はポガチャルが先頭集団から遅れたといえば、その激しさも伝わるだろうか。数回通過するカナリーベルグやノケレベルグなどの名物坂では動きが活発化するだろう。パンチャー勢がアタックして逃げ切るケースも多く、過去20年ではベルギー人が10回、オランダ人が5回と、この2カ国で優勝者を占めていることも特徴(過去76回のうち50回以上はベルギー人)。

 

 

◎優勝候補

ユンボ勢が優勝候補筆頭になりそうだ。ファンアールトはいないが、ベノートラポルトコーイと勝負できそうなエース格は多い中で、母国レースでもありこの大会と相性もいいベノートがエースになると予想(残念ながら個人的優勝候補だったファンバーレは直前にスタートリストから外れた。前レースでの落車の影響だろうか)。対抗馬は、キュングマドゥアスのグルパマコンビ。この二人はどちらで勝負するかわからないがどちらもクラシック戦線で好成績をあげ続けている。そして最終局面の入れればピーダスンメルリールのスプリント力のある二人も強力。好調を維持しているパウレスファンマルケも上位に絡むだろう。休み明けのピドコックも調子が良ければ優勝候補になるが、ロンドに向けての調整中と見た方がよいだろうか。脳しんとうの影響も気になるところ。個人的にはウルフパックはバッレリーニで勝負してほしいと思っている。いまひとつ調子の上がらないアラフィリップよりも勝利の可能性が高いはず(とはいえアシストに使われることが多いので、あくまで個人的願望)。ポリッツクリストフも期待していいだろう。

 

 

◎その他の注目選手

上記優勝候補以外にも多くの選手にチャンスはありそう。もしかしたらエースとして走れそうなDファンポッペル、今季絶好調のガンナは怪我の様子とピドコック次第ではエースになるかもしれないし、成長中のベン・ターナーにも展開によってはチャンスがあるかも。エースらしい走りを見せるようになってきたデゲンコルプの復活、以外に粘りのある様子を見せたビョーグにも期待してみる。ビッグネームでは、ファンアーヴェルマートアラフィリップマシューズスティバルユアンは少し調子を落としている印象で、優勝候補にはしていない。また★印はつけていないが、フレッド・ライトアクセル・ジングレユーゴ・パージュマティス・ルーベルは常に注目している。

 

 

◎過去の結果(2022年、2021年、2019年)

参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。2020年は中止。ここ数年は人数が絞られた先頭集団から抜け出して勝利するパターンが多く、パンチャーやルーラーのいわゆるクラシックハンターが強い傾向マチューベノートランパールトラポルトテュルジスが2回、トップ10に入っている。

出場選手中、過去の優勝経験者は一人もいない。誰が勝っても初優勝になる。

 

 

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