前回記事作成時(8月10日)から少し選手の動きがあったので、移籍状況まとめを更新・追記します。
【2025年8月30日現在】
来シーズンに向けた移籍市場は始まったばかりだが(8月1日から情報解禁)、早速レムコ・エヴェネプールがレッドブルに移籍するというビッグディールがまとまり話題になっています。現在進行形ですが、選手の移籍は気になる方も多いようで、前回の移籍状況まとめの記事のアクセスが増えてます。ということで、2025-2026年版として来季の移籍が発表された選手及び契約が未定の選手を一覧にしました。選手の去就がほぼまとまる年末頃に情報を更新予定。*書いている途中で新たに数人の移籍が発表されたが、きりがないので反映してません。
◎更新情報(10月7日)はこちら
◎更新情報(12月2日)はこちら
◆チーム別契約未定選手一覧 *8/30追記
8月30日時点で移籍が発表されたライダーをチーム別に表にまとめました。表に入っていない選手は来季はすでに現所属チームと契約しています。表記は《未定/来季の移籍先チーム名/契約延長/引退》として選手名の枠色を変えています。います。全ワールドチームと上位6つのプロチームだけのチェックなのでご了承ください(上位プロチームは入れ替えで来季ワールドチームになる可能性もあるため記載)。名前の左側に★印をつけたライダーはUCIランクで100位以内に入る選手と実績がトップクラスの重要選手です。*各チーム内の選手の順番はほぼ昨年のUCIランク順になっています。今年の成績順ではありませんが、上に行くほど好成績を期待できる選手と考えられます。またこの表は今年のチーム視点での移籍情報になっているため、来季視点ではわかりにくいのはご容赦ください(2026シーズンのチーム体制はシーズン終了後に作成予定)。












前回の記事(8/10)から追記した選手は30人程。やはり今年は来季のチームが不透明なことも影響しているのか、少し動きが鈍い印象。9月末頃には残り1/3くらいは埋まるだろうか。
8月30日時点で来季の選手を多く発表しているのは、スーダル、チューダー、Q36.5で、着々と準備を進めている。またリドルも契約延長を含めると大勢の選手が発表された。
◆移籍状況の概要
今シーズンはワールドチームだけでも212人が来季未契約(プラス上位プロチーム6つで53名)でした。ざっくりですが全体のおよそ4割の選手が来季の契約が決まっていない状態です。恒例行事とはいえ相変わらずの厳しい環境だといわざるをえません。そのうち来季の契約が発表された、もしくは今期で引退するのが8月10日時点で20人。残りのおよそ190人のうち、例年通りの感じだと現所属チームと契約延長をするのが1/3程度。今期の残りのレースは契約を求めてアピールする選手、来季の体制作りを念頭に新しい選手を集めるチームの動きがこれからひと月ほど活発になってきますが、今年は特殊な状況による幾分不透明な問題をはらんでいるため、主要選手の移籍が決まるのは少し遅まる可能性があります(ワールドチームの入れ替え/チームの合併や消滅の噂については下記にて言及します)。
来季未定のエースクラスのビッグネームは
プリモシュ・ログリッチ
フロリアン・リポヴィッツ
マッズ・ピーダスン
マイケル・マシューズ
リチャル・カラパス
マテイ・モホリッチ
オラフ・コーイ
クリス・フルーム
などがいます。
今シーズンで引退が発表されたビッグネームは
ゲラント・トーマス
カレブ・ユアン(5/6引退)
ロマン・バルデ(6/15引退)
ラファウ・マイカ
ヤコブ・フルサン
アレクサンダー・クリストフ
ジャコモ・ニッツォーロ
などがいます。
チームや選手個別に言及するとキリがないので割愛しますが、来季スポンサーが強化される予定のリドル、デカトロンは大型の補強があるかもしれません。またチームの顔でもあったレムコを契約半ばで失ったスーダルはすでに3名の選手の獲得を公表するなどどこよりも動きが早く、来季に向けた新体制作りに気合を入れているのが伝わってきます。チームの原点回帰とも思える“クラシックレース”で実績のある実力者を集めていて個人的には注目しています。またワールドチームでは唯一の日本人である留目夕陽選手も来季の予定が決まっていません。来季もビッグチームでいられることを願うばかりです。
今年の特殊な状況については、以下で確認しておきましょう。
◎ワールドチームの入れ替え
今シーズンの最も大きなトピックとしては、来季にかけてワールドチームの入れ替えがあります。2023-2025年の3年間に獲得したUCIポイントによるランキングで上位18チームがワールドチームの資格を得て、19位以下のチームはプロチームになる仕組みです。出場するレースが変わるなどスポンサーや所属する選手にも影響が現れます。UCIの規則では、プロチームの降格する場合は所属している選手は無条件で他のチームに移籍する権利が保障されているので、該当するチームは上記一覧表にない選手も移籍の可能性が出てきます。
◎ワールドチームの残留争いはこちら参照
◎ロットとアンテルマルシェの合併
まだ正式に発表されていないが報道通りにロットとアンテルマルシェが合併するなら(UCIに合併内容を申請中との報道)、上記ワールドチームの資格を持つチームがひとつなくなり、現在19位のチームが18位になる可能性がある。具体的にいうとコフィディスがワールドチームに残留する可能性と、ウノエックスが逆転すると昇格することもありえます。
また合併に伴ってアンテルマルシェが20名、ロットは19名の選手が来季の契約があるが、1チームの上限は30名なので単純計算でも9人が所属をなくすことになる。表には掲載されていない選手、場合によってはエースクラスの選手の放出もありえるため、他のチームはその2チームの行方には注視しているはずである。例えば両チームのエースであるギルマイとドゥリーは勝てるレースが丸かぶりするので割りを食うことを嫌ってどちらかが移籍をしたとしても不思議ではない。ちなみにドゥリーにはスーダルのルフェーブル氏が数年前から熱烈なラブコールを送っている。
◎アルケアの存続の行方
こちらはシーズンの始め頃からずっとチーム消滅の噂は絶えず、来季のスポンサーはなくなり新しいスポンサーは決まらず、チームから選手に来季の移籍を容認すると明言されていて、現時点では好転するような気配がない。またワールドチームからの降格はほぼ決定的であることも厳しい状況に拍車をかけている。消滅する場合は上記リストに載っている18名だけではなく現在所属している28名全員が来季のチームを失い、新しい移籍先を探すことになる。なおツールで鮮烈な活躍をしたヴォークランはデカトロンやイネオスなど数チームへの移籍の噂がある。
最後に、これはあくまで資料としてご覧ください。というのは、契約期間の途中でも移籍する選手は毎年数人出てきます。今年はレムコ・エヴェネプールが本来なら2026年までの契約を残しながらレッドブルへの移籍が決まりました(2億円ほどの違約金をレッドブルがスーダルに支払ったそうです)。近年他の例でもログリッチがユンボからボーラに、ファンヒルスがロットからレッドブルに、ピドコックがイネオスからQ36.5に、といったエースクラスのビッグネームが契約期間を残して移籍しています。今年もアユソやカルロス・ロドリゲスが他のチームに移籍するという噂も流れています。
ゴシップ系の噂話には左右されずチームの公式発表を待ちたいと思います。
