前回記事作成時(8月30日)から少し選手の動きがあったので、移籍状況まとめを更新・追記します。
【2025年10月7日現在】
現在進行形ですが選手の移籍は気になる方も多いようで、前回の移籍状況まとめの記事のアクセスが増えてます。ということで、2025-2026年版として来季の移籍が発表された選手及び契約が未定の選手を一覧にしました。
◆チーム別契約未定選手一覧 *10/7追記
10月7日時点で移籍が発表されたライダーをチーム別に表にまとめました。表に入っていない選手は来季はすでに現所属チームと契約しています。表記は《未定/来季の移籍先チーム名/契約延長/引退》として選手名の枠色を変えています。全ワールドチームと上位6つのプロチームだけのチェックなのでご了承ください(上位プロチームは入れ替えで来季ワールドチームになる可能性もあるため記載)。名前の左側に★印をつけたライダーはUCIランクで100位以内に入る選手と実績がトップクラスの重要選手です。*各チーム内の選手の順番はほぼ昨年のUCIランク順になっています。今年の成績順ではありませんが、上に行くほど好成績を期待できる選手と考えられます。またこの表は今年のチーム視点での移籍情報になっているため、来季視点ではわかりにくいのはご容赦ください(2026シーズンのチーム体制はシーズン終了後に作成予定)。












前回の記事(8/30)から追記した選手は多くはない。やはり今年は来季のチームが不透明なことも影響しているのか、少し動きが鈍い印象。シーズンが終わる頃に未定の選手の半分程度は埋まるだろうか。
10月5日時点で来季のロースターは埋まりつつあるのは、スーダル(30名)、ヴィスマ(28名)、デカトロン(28名)、レッドブル(27名)、チューダー(29名)、Q36.5(29名)。プロチームながら、チューダーとQ36.5は来季に向けて並々ならないやる気を感じる。
逆に来季のメンバーの多くが未定なのは、アルペシン(18名)、イネオス(20名)、EF(19名)、ジェイコ(20名)、ピクニック(18名)、アスタナ(16名)、イスラエル(18名)。*EFは契約期間を公表していないので実際は半分くらいは残留するかもしれない。以下の3チームは後述するチーム事情もあり、シーズンが終わるまでは予断を許さないだろうか。アンテルマルシェ(20名)、アルケア(8名)、ロット(18名)。
*前回の表になかった選手(契約途中での移籍)は、アユソがリドルへ、アイデブルックスがモビスターへの移籍が追加されました。またデレク・ジーはイスラエルを退団の噂があります。
◆移籍状況の概要
現在ワールドチームに所属している選手で、来季の契約が未定の選手は126名、チームの移籍が発表されたのは55名、引退は18名います(プロチームは含まず)。参考までに今年と同チームに所属するのは328名で、仮に未定の選手のうち1/3が残留するとしても、ざっくりと計算して全体のおよそ1/3の選手がチームが変わるというのは、プロスポーツの中でもあまり例を見ないように思います。選手の大変であり、チームを運営する側もそれだけ負荷の強い環境といえるでしょう。ある意味では常にライバルでもあり、ロードレース界全体がファミリーのような印象を受けるのもそういう事情もあるように感じます。
来季未定のエースクラスのビッグネームは
マイケル・マシューズ
リチャル・カラパス
マテイ・モホリッチ
ミハウ・クフィアトコフスキ
ブノワ・コスヌフロワ
他に去就が気になる重要な選手としては
クリス・フルーム
ナイロ・キンタナ
などがいます。
引退が発表されたビッグネームは
ゲラント・トーマス
カレブ・ユアン(5/6引退)
ロマン・バルデ(6/15引退)
ラファウ・マイカ
ヤコブ・フルサン
アレクサンダー・クリストフ
ジャコモ・ニッツォーロ
などがいます。
今年の特殊な状況については、以下で確認しておきましょう。
◎ワールドチームの入れ替え
今シーズンの最も大きなトピックとしては、来季にかけてワールドチームの入れ替えがあります。2023-2025年の3年間に獲得したUCIポイントによるランキングで上位18チームがワールドチームの資格を得て、19位以下のチームはプロチームになる仕組みです。出場するレースが変わるなどスポンサーや所属する選手にも影響が現れます。UCIの規則では、プロチームの降格する場合は所属している選手は無条件で他のチームに移籍する権利が保障されているので、該当するチームは上記一覧表にない選手も移籍の可能性が出てきます。
◎ワールドチームの残留争いはこちら参照
◎ロットとアンテルマルシェの合併
まだ正式に発表されていないが報道通りにロットとアンテルマルシェが合併するなら(UCIに合併内容を申請中との報道)、上記ワールドチームの資格を持つチームがひとつなくなり、現在19位のチームが18位になる可能性がある。具体的にはコフィディスとウノエックスのどちらかがワールドチームの資格を得る可能性があります。
また合併に伴ってアンテルマルシェが20名、ロットは18名が来季の契約があるが、1チームの上限は30名なので単純計算でも8人が所属をなくします。表には掲載されていない選手、場合によってはエースクラスの選手の放出もありえるため、他のチームはその動向を注視しているはずです。例えば両チームのエースであるギルマイとドゥリーは勝てるレースが丸かぶりするので割りを食うことを嫌ってどちらかが移籍をしたとしても不思議ではない。実際にギルマイは複数のチームに移籍の噂があります。
◎アルケアの存続の行方
こちらはシーズンの始め頃からずっとチーム消滅の噂は絶えず、来季のスポンサーはなくなり新しいスポンサーは決まらず、チームから選手に来季の移籍を容認すると明言されていて、現時点では好転するような気配がない。消滅する場合は上記リスト以外も含めて現在所属している28名全員が来季の移籍先を探すことになる。ツールで鮮烈な活躍をしたヴォークランはデカトロンやイネオスなど数チームへの移籍の噂がある。
最後に、これはあくまで資料としてご覧ください。というのは、契約期間の途中でも移籍する選手は毎年数人出てきます。今年はレムコ・エヴェネプールが本来なら2026年までの契約を残しながらレッドブルへの移籍が決まりました(2億円ほどの違約金をレッドブルがスーダルに支払ったそうです)。近年他の例でもログリッチがユンボからボーラに、ファンヒルスがロットからレッドブルに、ピドコックがイネオスからQ36.5に、といったエースクラスのビッグネームが契約期間を残して移籍しています。
ゴシップ系の噂話には左右されずチームの公式発表を待ちたいと思います。
