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パリ五輪ロード個人TT 2024|出場選手まとめ(女子)

 

7月27日にフランス(パリ)で開催される【オリンピック(個人TT・女子)】の出場選手を簡単にまとめました。

*情報は7月25日現在、出場選手は変更されることがあります。表内の選手の年齢は2023年12月時点。

 

 

 

 

◎レース概要

オリンピックの自転車競技は大きく分けると、ロード(公道を走る競技)、トラック(円形の専用競技場を走る)、MTB(未舗装路を走る)、BMX(技・芸術点を競う)の4つに分かれていて、ロードでは集団で順位を競うロードレースとタイムを競うタイムトライアルがあります。

タイムトライアルは一人ずつ走ってタイムを競うという、実力差がそのまま結果に反映される競技で、番狂わせは起きにくいという特徴があります。今回のタイムトライアルは32.4kmで男女ともに同じコース(赤いライン)。地図の左上を出発し下側からぐるりと回ってまたスタート地点にほど近い場所にゴールします。コースは平坦かつ直線基調で、パワー系のTTスペシャリスト向き。登りはほとんどないが、ヴァンセンヌの森を回るあたりがコーナーも多くここでのコーナリング技術でも差がつきそう。またコースを試走した選手によると終始ゆるやかな起伏があり、路面状況はあまり綺麗ではないらしく、そういう意味でもおあつらえ向きのTTスペシャリストたちが力を発揮するだろう

 

 

◎出場選手

出場選手は全35名で、上からゼッケン順に記載。出走する順番は表の下から1分30秒間隔になります。基本的にレースの後半になるほど実力ある選手が走るので、優勝候補は最後の10名に絞れるといえそう。*TTランクとは、PCS(pro cycling stats)というデータサイトで過去1年間のTTの成績のよって順位をつけているものを参考として記載しました。

女子は男子よりも少し予想が難しい。その中でも実績が別格な選手は3人で、まずは現世界王者のクロエ・ダイガード(173cm・66kg)。2019年に個人TTで世界王者になっていたが、その後ファイファー病を患いおよそ2年間レースを欠場。昨年久しぶりにレースに復帰すると、編めるか王者になった勢いのまま二度目のアルカンシェルを獲得する劇的な復活。大きなレースでの勝負強さは健在で、今回も優勝候補の一人といえるが、ことしはほとんどレースを走っていないので、コンディション面が不透明なのは不安材料か。個人的に推したいのはグレース・ブラウン(168cm)。現在2年連続で世界選手権2位になっていて、先日のジロの個人TTでも2位と“万年2位”という有難くない称号をつけられがち。しかし安定して上位に入る力はもっと讃えられていい。今年はITTでは他の2つのレースはぶっちぎりで勝利していて、金メダルを狙うチャンスはじゅうぶんある。エレン・ファンダイク(182cm・71kg)も優勝候補の一人として名前を挙げておきたい。過去にITT世界王者に3回なっていてアワーレコードの世界記録保持者でもあるTTの第一人者。ただし鉄人とはいえ、37歳とピークは過ぎている印象もありつつ、今年はITTは小さいレースが中心だが3戦全勝。オリンピック金メダルはぜひとも欲しい称号だろう。

他にも多くの有力選手が出場する。シュバインバーガーアンナ・ヘンダーソンデミ・フォレリングジュリエット・ラブーも安定して上位に入る実力者。若手ではニーダーマイヤーは勢いがある元気者。そして1週間後のロードレースが本命ではあるが、ロンゴボルギーニロッタ・コペッキー(ロードレースの後のトラックにも出場)は個人的に応援している大好きな選手。

 

 

◎過去の結果(2021年、2023年〜2021年)

参考までに前回の東京オリンピックの上位10位を入れておく。3年も経つと相当数の選手が入れ替わっているのであまり参考にならないと考え、直近3年間の世界選手権の成績も記載。*表内で名前に色のついてる選手は今回出場予定。

 

 



◎男子のリストはこちら

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