ロードレースみるひと

ロードレース観戦ガイドのブログ

ひとりごと

狼たちが輝いていた季節

桜の花は美しい。咲いている時間が短いから、より一層尊いと感じるのだと思う。打ち上げ花火の煌めきも、その儚さとは無縁ではない。 彼らを応援した眩い日々も、僕にとって思い出になりつつある。 今年の最後のブログは、僕がいままで一番好きだったチーム…

2023年のブレイクスルー

2023年のシーズン振り返りの最終回。第五弾というか、補足するコラム的なもの。 鮮烈なデビューを飾った新人、ビッグレースで勝利した伏兵など、大いに賑わした新進気鋭のライダーたちを厳選した。今シーズンの彼らの活躍を振り返りつつ、2024年は特別に注目…

“脚質”を改めて考える 〜新しい分類の提案〜

ロードレースのライダーのタイプについて「脚質」という分類方法がよく使われる。しかし、個人的にはここ最近あまり有効ではないのではないかと感じることが多くなってます。例えばワウト・ファンアールトのように、どのタイプの脚質にしても、その概念から…

ロードレースファンのたったひとつの願い

これは《ロードレースは“競技”か“娯楽”か》の続きとして書いています。 大きく俯瞰する視点と身近な目線を意識して、愛すべきロードレースファンに向けての、ひとりの“にわか”からのメッセージです。 昨日、GCN+が終了するという最大震度のニュースが流れて…

サラブレッドとモンスターの幸運な邂逅

今回は、永遠のライバルと呼びたくなるスーパースター二人の話をしたい(別にハロウィンだからモンスターと言いたかったわけではない)。 ただ競技として争うだけではなく、何かと比較され、互いに強烈に意識し合うような関係。競争相手、好敵手。 スポーツ…

プロトンの若き王者が、リーダーになった日。

今年を振り返って、僕の中で一番印象に残ったレースの話をします。 多くのレースを見てきて(ちゃんと数えてないけど、ハイライト含めれば200を超えるのかな)、印象深いレースは数多くある。優勝候補が存分に強さを発揮して堂々と勝ちきったり、意外な伏兵…

ロードレースは“競技”か“娯楽”か

若い頃に野球好きの友人と一緒に試合を見た後に、酒を飲みに行った。 彼は割と極端な話をするのが好きで、「なあ、例えばだよ、全試合勝つけど観客が一人も来ないチームと、全試合負けるけど観客が満員になるチームって、どっちがいいと思う?」と、僕に尋ね…

ユンボとクイックステップ 〜 チームの合併について思うこと 〜

先週末に飛び込んできたニュースは“爆弾”だった。 『ユンボ・ヴィスマとスーダル・クイックステップが合併』。レース界の5本の指に入るビッグチーム同士。このブログを書いてる時点では(2023.10.4時点)正式な発表ではなく噂話レベルだが(複数のチーム関係…

セップ・クスが渇望した4秒。

このブログはロードレースにまつわるあれこれで、普段は情報メインですが、今回は僕のパーソナルな「意見表明」です。ロードレース観戦歴も少ない無知なイチ観戦者の、稚拙で感情的な殴り書きです。読む方によっては不快に感じられるかもしれません。予めお…

リアリストとロマンチスト 〜ツールを振り返る〜

ヨナス・ヴィンゲゴーとタデイ・ポガチャル。彼らが現在の最強グランツールライダーであることには異論は少ないだろう。これで3年連続でツールの総合1・2位を独占してしまった。二人の若さを考えれば当分彼らの支配は続きそうで、すでに歴史的に見ても稀有な…