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エシュボルン〜フランクフルト 2022|出場選手まとめ

 

5月1日にドイツで開催される59回目の【エシュボルン〜フランクフルト】。一昨年は中止、昨年は秋開催だったが、今年は3年ぶりに春に戻ってきた。ドイツで開催される唯一のワールドツアーだが、ワールドチームは11チームしか出場しない。*出場しないワールドチームは、アスタナ、グルパマ、イネオス、モビスター、クイックステップ、バイクエクスチェンジ。走行距離は185kmで、獲得標高は2654mとクラシックレースでは中程度の難易度の丘陵コース。序盤の標高800m超の山を越えた後は3回登る激坂があるが、そこを乗り越えられれば40km以上の平坦路になるため、スプリンターたちの勝負になる。

*情報は4月29日現在、出場選手は変更されることがあります。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2021年12月時点。

 

◆2021年のレースの模様はこちら(シクロワイヤードの記事)。

 

 

◎優勝候補

本命はフィリプセン。出場選手中、スプリントのスピードはひとつ上のレベルにいるだろう。トレインを組むアルペシンのアシストたちにも強さを感じる。対抗はクリストフ、もしくはギルマイはのアンテルマルシェの二人。過去4勝し相性の良いクリストフも好調だが、今年クラシックで初勝利をあげたギルマイは勢いではプロトン最強クラス。どちらが勝負しても間違いなく強い。ピュアスプリントではギルマイよりも力があるデリーは個人的推し。若手ではファンデンベルフも期待。もうひとり個人的推しはオフステテール。今年はまだ優勝こそないものの、一桁フィニッシュはなんと14回!表彰台にも7回のっている。開催国ドイツのスプリンターでは、デゲンコルプバウハウスも強力。ニッツォーロガビリアレハールサローも上位に絡む力は十分。ボーラは不調の波から抜け出せないサム・ベネットよりはファンボッペルの方が期待値は高いがどうだろうか上位候補は下記表を参照。

 

 

◎その他の注目選手

チームとしては上記優勝候補はどこもトレインをしっかり組める体制に思えるが、強いてあげると、アルペシンアンテルマルシェロットスーダルコフィディスは主導権争いの中心になりそうコンソンニボルモラーノもエースの動きをするかもしれない。プロチームではバルビエボニファッジオも上位候補に挙げておく。

ワールドツアーでは久しぶりに二人の日本人、新城幸也中根英登が参戦。新城はパリ〜ルーベの落車による怪我も大きな影響はないようで何より。中根もコロナ陽性からの復帰して2レース目、二人とも十分力を発揮してほしい。

 

 

◎過去の結果(2021年、2019年、2018年)

参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。2020年は中止された。基本的にゴール前スプリントで決着がつくクリストフが3回、デゲンコルプアッカーマンパスクアロンマシューズが2回、トップ10に入っている。チームとしては、ボーラバーレーンUAEは毎年トップ10に誰かを入れている。

出場選手中、過去の優勝経験者は、フィリプセン(2021年)、アッカーマン(2019年)、クリストフ(2018、2017、2016、2014年)、デゲンコルプ(2011年)。