いよいよ今週からワールドツアーが始まり、本格的なロードレースシーズンになる。ステージレースは2月20日から「UAEツアー」、ワンデーレースは2月26日に「オンループ・ヘットニュースブラッド」で。各チームのエース級はどちらかのレースで大半がシーズンインする。
このブログではワールドツアーについては簡単なプレビューとレビューをしていきたいと考えてる。第一弾は【UAEツアー】から。全7ステージの中東で唯一のワールドツアーであり、地元であるUAEチーム エミレーツが力を入れてくるレース。そしてワールドツアー初戦としてそれぞれのチームの様子を占うためにも注目である。
◎総合優勝候補
本命はポガチャル、対抗がアダム・イエーツとウラソフ。他にデュムラン、バルデ、ビルバオ、マーダー、マスナダ、アルメイダあたりが表彰台に絡んでくると予想。他の上位候補は下記表を参照。
今シーズン初戦になるポガチャルは昨年の総合優勝で、新たにチームに加入したアルメイダは昨年総合3位。ポガチャルは直近で新型コロナにかかっており、調子によってはアルメイダがエースになるかもしれない。またバーレーンやロット・スーダルは直前になりメンバーが変更されたり、新型コロナの影響は予断を許さない。
アシストを見ても、UAEの力の入れっぷりがよくわかる。新加入のジョージ・ベネットらが、ポガチャルをサポートしながら総合上位を伺うような実力派を揃えた隙がないメンバー。
第3ステージのTTでは本命ガンナ、対抗でビッセガー、アッフィニ、デュムランだろう。アルメイダ、ウラソフも上位に絡むか。個人的にはファンウィルデルには結果を残してほしい。
◎スプリンター
平坦ステージが多く、各チームがエース級のスプリンターを揃えてきている。現時点のチーム内の序列やトレイン含めた調子の良さを確認しておきたい。昨年のレース運びでいえば、カヴェンディッシュとフィリプセンが少し抜けている印象。今年の調子の良さではヴィヴィアーニ、カヴェンディッシュ、フルーネウェーフェン、モスケッティがすでに優勝し調子は良さそう。実績でトップクラスのアッカーマン、サム・ベネット、デマールも勝利が欲しいところ。個人的に若手で気になるのはダイネーゼとテイセン。また同じような実力の選手を揃えたトレックはどのように戦うのか。昨年はサム・ベネットがステージ2勝し相性はいいが、膝の故障で夏以降は精彩を欠いていたが調子は戻ったのか、あるいは実力者のダニーファンポッペルがエースなのか。
いずれにしても、ここで勝つ選手は今季の主役スプリンターとしてみて間違いない。
◎2021年の結果(参考)
参考までに昨年の総合成績10位までを入れておく。所属チームは今季との比較も。