オンループ・ヘットニュースブラッド 2022｜出場選手まとめ

ワールドツアーのプレビュー、第二弾は2月26日の【オンループ・ヘットニュースブラッド】。クラシックレースの開幕だ。

ベルギーで行なわれる今回が第77回目の石畳がある204.2kmのワンデーレース。終盤まで生き残れればスプリンターも勝利を狙える。2021年はバッレリーニ、2020年はストゥイヴェンと、耐久性のあるスプリンターが勝っていて、今年も終盤まで残った小集団のスプリントで決まる可能性は高い。

◎優勝候補

本命はファンアールト、対抗がコルブレッリ。他にアスグリーン、セネシャル、ランパールトと揃えたクイックステップは誰もが勝利を狙える体制で一番の優勝候補とも言える。ゴール前のごちゃごちゃした展開になれば、スプリント力ではトレンティン、ヴァルグレン、ストゥイヴェンも優勝争いができるだろう。他の上位候補は下記表を参照。

ファンアールトやサガン等これが今季初戦の選手も多く、コンディションは不明ではある。それでも、ファンアールトは冬の間シクロクロスで驚異的な連勝を挙げており、すでに相当な怪物だったが、よりも強さが増している印象。チームとしてもクラシックレースに力を入れているのも好材料。ラポルト、ファンデルサンデ、ベノートと新加入のエース級のメンバーを揃えたユンボはクラシック戦線で中心的なチームになると思われる。また移籍したサガンも今年二度目の新型コロナに感染したが元気な姿を見せて欲しいし、チームメイトになったテュルジスにはいい影響があると思う。

チームとして強力なメンバーを揃えてるのは、クイックステップとユンボが2強。次にボーラ、バーレーン、トレック、UAE。イネオス、グルパマも上位に絡む実力のある選手が複数いる。地味に侮れないのがロット、イスラエル。

出場する過去の優勝経験者は、ストゥイヴェン（2020年）、ヴァルグレン（2018年）、ファンアーヴェルマート（2016・2017年）、セップ・ファンマルク（2012年）、ジルベール（2006・2008年）。

◎その他の注目選手

この中で個人的に注目するのは、ロットのフェルメールシュ、ボーラのメーウス、グルパマのスチュワート。3人とも若く勢いを感じる。フェルメールシュは昨年のパリ〜ルーベの2位。メーウスはスプリント力が魅力。スチュワートは昨年の2位。

◎過去の結果（2021年、2020年、2019年）

参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。2021年は46位までは同タイムでのゴールだった大集団でのスプリントで、トップ10に入った選手はバッレリーニ以外は全員出場する。

やはりクイックステップの異常なほどの好成績にはうなるばかり。トップ10に延べ8人を送り込んでいる。3年間トップ10に入っているのはジルベールとトレンティン。