ドワーズ・ドール・フラーンデレン 2022|出場選手まとめ
3月30日にベルギーで開催される77回目の【ドワーズ・ドール・フラーンデレン】。4日後に「クラシックの王様」ロンド・ファン・フラーンデレンを控えた中で行われるセミクラシックレース。走行距離は183.7km、獲得標高は1649m、他のクラシックと比較すると距離、登坂、石畳ともに穏やかめで、パンチャー勢がアタックして逃げ切るケースも多い。ロンドに出場する選手は、力を蓄えて調整レースにするかもしれない。
*情報は3月29日現在、出場選手は変更されることがあります。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2021年12月時点。
◆2021年のレースの模様はこちら(シクロワイヤードの記事)。
◎優勝候補
本命はマチュー。怪我からの回復途中であるはずだが、それでも彼の強さは揺らがない。4日後に控えたロンドの前哨戦のように考えているかもしれない。対抗はランパールト、ベノート。二人とも過去の成績の相性の良さは抜群。ここまでのクラシックレースではいまひとつ調子の上がらないクイックステップよりもユンボの方が好調を維持している分、期待が大きいか。他には好調をキープしているテュルジス、ファンバーレ、ピーダスン、クラーウアナスンも有力候補。そして、もはや何でもあり感が漂うポガチャルは、エースはトレンティンだと思うが、ここで勝っても驚かない。ここ数レースで石畳への順応性を見せているマドゥアス、アランブルも上位を狙う力は十分と見た。他の上位候補は下記表を参照。
◎その他の注目選手
優勝候補に上げた選手以外でも多くの選手にチャンスがあるレースだと思う。比較的距離が短いことと登りも緩めなため、チームの戦略がうまくはまればいろんな選手が勝てる可能性がある。その分、息を抜く間がない強度の高いレースになる可能性もある。UAEやユンボが序盤から飛ばす展開になると早々に脱落するチームも出てくるかもしれない。そんな展開だとトラトニック、ヴァルグレン、キュング、カンペナールツ等の耐久性のあるルーラー系の選手たちが勝負に出るかもしれない(表内ピンクの星)。逆に全体に牽制が入れば力のあるスプリンター陣、アレハールト、コーイ、デリー、ヤコブセン、フィリプセン、フルーネウエーフェンにもチャンスがある(表内水色の星)。ただ、ポガチャルがおとなしくしているとは思いにくいので、スプリント勝負に持ち込める可能性はやや低め。なお、新城幸也が出場するとの情報もあるが、現時点での公式スタートリストでは名前が載っていない。
◎過去の結果(2021年、2019年、2018年)
参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。所属チームは今季との比較も。2020年は中止。ここ数年は人数が絞られた先頭集団から抜け出して勝利するパターンが多く、パンチャーやルーラーのいわゆるクラシックハンターが強い傾向。ランパールトが3回、ラポルト、ベノート、テュルジス、ストゥイヴェンが2回、トップ10に入っている。チームとしてはクイックステップがのべ7人、トレック、ロットが3人。
出場選手中、過去の優勝経験者は、ファンバーレ(2021年)、マチュー(2019年)、ランパールト(2018、2017年)、イエーレ・ワライス(2015年)、テルプストラ(2014、2012年)。