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オンループ・ヘットニュースブラッド 2023|出場選手まとめ

 

クラシックレースの開幕だ。ロードレースでは一年で一番わくわくを感じる季節かもしれない。2月25日にベルギーで行なわれる78回目の【オンループ・ヘットニュースブラッド】で、ワールドツアーもヨーロッパで本格的にはじまる。

いわゆる『フランドル・クラシック(北クラシックとも言う)』の開幕戦は、まだ寒さの残るベルギーで、多くの観客たちがプロトンを迎え入れる。クラシックの王様『ロンド・ファン・フラーンデレン』に倣うような位置付けでもあるレースは、今回も多くの有力選手たちが揃った。*3月からレースが多く開催されるのでコメント少なめです。

*優勝候補は10人(本命は3人)、その他有力選手は30人までを目安にしています。*情報は2月23日現在。出場選手は変更の可能性あり。表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。*なお、今回の記事から選手名を一部変更した。カタカナ表記委員会による名前を基準にしてます。ちなみに「ー(音引き)」の表記についてかなり変更された印象。例えば「ヤスパー」が「ヤスペル」になったり、いろいろ変わってます。過去の入賞者とは違う表記の選手もいますがご容赦ください。

 

 

 

 

◎レース概要

ヘントをスタートしニノーヴェがゴールになる、全長207.3km・獲得標高は1616mのレースは13の急坂と12の石畳で構成される。勝負どころは終盤に訪れる名物の石畳坂、ミュール・カペルミュールボスベルグ。ここでアタックをかけるパンチャーやクラシック・ハンター数人でのスプリント勝負になる展開が多い。スプリント自慢たちはここをしのいでゴールスプリントに持ち込みたい。その駆け引きも見どころ。

 

 

◎優勝候補

優勝予想はなかなか難しい。一応10人には絞ったが、多くの有力選手が溢れたので次点でもう10人も選んだのが下の表。

フランドル・クラシックで主役を張るだろうユンボでは、ファンアールト不在の間にエースを担うのがラポルトベノート。どちらかというとベノートの方が向いているレースだが、昨年の怪我明け初レースでもあり、ラポルト押しにしてみた。昨年大ブレイクを果たしたアルノー・ドゥリーは今季もすでに3勝して絶好調。間違いなく優勝候補の一人。他は、地元が近く過去二度優勝して毎回強さを発揮するファンアーヴェルマート、優勝にあと一歩まで迫ってるランパールトと上位率が高いセネシャルを要するクイックステップ、そろそろクラシックのビッグタイトルが欲しいキュング、シクロクロス世界戦を回避して好調なシーズンインをしたピドコック、ベテランの味を発揮しそうなトレンティンクリストフ、過去優勝経験のあるスティバルストゥイヴェンと、星ふたつつけているのは誰が優勝してもおかしくない激戦。そんな中、今回は新しいメンバーが活躍しそうな予感がある。ドゥリージングレメーウスパージュは実績は薄いが期待値高め。この中の誰かが表彰台に入ると個人的には熱い。

チームとして展開の中心になりそうなのは、クイックステップユンボ。次にトレックUAEグルパマも強力なメンバーを揃えてきている印象。

 

 

◎その他の注目選手

いつも上位に入るナーセンは相性がいいといえる。今季初レースになるフィリプセンは注目だけど、勝てるレースではないという印象。ファンバーレもユンボ移籍後初レースで、どんな役割で走るのか注目している。テュルジスサガンは本来なら相性がいいレースのはずなので調子が良ければ優勝候補になりえるかも。カスパー・ピーダスンは先日移籍後初勝利を飾り、面白い存在。ただしクイックステップは他に有力選手が多く、今回はアシストにまわると予想。

 

 

◎過去の結果(2022年、2021年、2020年)

参考までに過去3年分の上位10位を入れておく。チーム名は現在所属するチームも併記。3年間で複数回トップ10に入っているのは、セネシャルトレンティンが3回。ストゥイヴェンオリヴェル・ナーセンジルベールが2回。チーム別ではトップ10に延べ6人を送り込んでいるクイックステップの好成績が際立っている。次に多いのはロットAG2Rグルパマの3人。

出場選手中、過去の優勝経験者は、バッレリーニ(2021年)、ストゥイヴェン(2020年)、スティバル(2019年)、ファンアーヴェルマート(2017年、2016年)、セップ・ファンマルケ(2012年)。

 

 

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