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ロードレース観戦ガイドのブログ

ツール・ド・フランス・ファム 2023(WWT)|レース情報

 

7月23日からフランスで開催されるツール・ド・フランス ファム】。第二回目になる今回は全22チーム・合計154名で競われる。男子同様に世界最高峰のレースにふさわしい舞台が用意され、豪華な選手たちが揃った。ブログでは2回に分けてコースプロフィール等のレース情報、出場選手を紹介します。

日本でもJSPORTSが中継することもあり、女子レースも少しづつ浸透してきた印象だけど、まだまだ情報は少なく、もっとレースが盛り上がっていくことを期待。なお僕自身が女子レースの観戦が実質2年目で、選手にあまり詳しくなく勉強中であることはお断りしておく。そのため脚質も不正確だったり、コメントも薄めである。

 

◎出場選手紹介はこちらを参照。

jamride.hateblo.jp

 

 

 

 

◎ステージプロフィール

全8ステージ、総走行距離は956kmに及ぶ。平坦ステージ×4、丘陵ステージ×2、山岳ステージ×1、個人TT×1で構成され、様々なタイプの選手に活躍する舞台が用意された。フランス国土の中央(クレルモン・フェラン)からスタートし、中央山塊を南下しながらスペイン国境のピレネー山脈でゴール。男子レースの2週目から1週目を逆に辿るようなイメージのルート。

 

 

 

 

◆Stage1(7月23日/平坦):CLERMONT-FERRAND  >  CLERMONT-FERRAND

 距離123.8km|獲得標高1051m

スタートは平坦ステージで、おそらく集団スプリントになる。ただし終盤にある3級山岳は意外と曲者。スプリンターが振るい落とされるほどではないと思うが、ここで脚を使わされると最後のスプリントで差がつくかも。リードアウトを含めたチーム力が見られる。初日の勝者はマイヨジョーヌを着用できるので、各チームとも本気で狙いに来るし、スプリンターを抱えていないチームは逃げ切りを狙ってアタックする選手もいるはずで、その辺りのせめぎ合いも注目ポイント。

 

 

◆Stage2(7月24日/丘陵):CLERMONT-FERRAND  >  MAURIAC

 距離151.7km|獲得標高2449m

スタート直後から最後までアップダウンが続き、パンチャーたちの勝負になりそう。最後の登りフィニッシュでの力強さの差が勝負になるか。もしくは総合争いにも影響が出るほど激しいレース展開になる可能性もある。その場合は中盤の2級+4級でのアタックで小集団になってしまうと、大きなタイム差はつかなくても総合上位勢の顔ぶれが見えてくるかもしれない。

 

 

◆Stage3(7月25日/平坦):COLLONGES-LA-ROUGE  >  MONTIGNAC-LASCAUX

 距離147.2km|獲得標高1846m

この日もスプリンターのステージ。そこそこ起伏もあり、途中の山岳ポイント狙いで逃げる選手は出てくるはずで、メンバーによっては有力な逃げグループが形成される可能性も。スプリンターのチームが協調して追わないと逃げ切りのステージになることもありえる。

 

 

◆Stage4(7月26日/丘陵):CAHORS  >  RODEZ

 距離177.1km|獲得標高2477m

典型的なパンチャー向けのレイアウトで、今大会最長ステージはタフなレースになりそう。残り40kmからの3級山岳から勝負がはじまり、集団は徐々に人数が絞られる。最後の二つのカテゴリー山岳はそれほどの勾配ではないが、差を作るには十分でスプリンターには厳しいか。アタックで抜け出すパンチャーによる小集団スプリントを予想。

 

 

◆Stage5(7月27日/平坦):ONET-LE-CHÂTEAU  >  ALBI

 距離126.1km|獲得標高1732m

基本的には集団スプリントを予想するが、途中に設定されている山岳は距離が短いながらそこそこの急勾配で、遅れるスプリンターは出てくるかも。最終的にはゴール前までに追いつけると思うが、高速でペースを作るチームがあると(SDワークス、モビスターやトレックあたり)脱落するスプリンターが出てくる可能性もあり。

 

 

Stage6(7月28日/平坦):ALBI  >  BLAGNAC

 距離122.1km|獲得標高1192m

このステージも集団スプリントになる可能性が高い。中盤の4級山岳では集団がばらける程度には勾配があるが、残り距離を考えるとそれほど影響があるものにはならない。逃げにも厳しいコースになりそうで、距離も短めなのでメイン集団に油断がなければほぼ間違いなく集団スプリント決着に。

 

 

◆Stage7(7月29日/山岳):LANNEMEZAN  >  TOURMALET BAGNÈRES-DE-BIGORRE

 距離89.8km|獲得標高2611m

今大会唯一の山岳ステージでクイーンステージ。90kmに満たない短いコースだが、男子のstage6で走ったツール名物峠の超級トゥールマレーの山頂フィニッシュになり、登坂力のある選手しか生き残れない厳しいレースになる。中盤の1級山岳で人数は絞られ始めて、最後は総合上位を争うエースたちのガチ勝負に。

 

 

◆Stage8(7月30日/個人TT):PAU  >  PAU

 距離22.6km|獲得標高197m

最終日は個人TTで、ほぼ平坦ながら30kmを超える距離は結構なタイム差がつきかねないステージに。中盤にある丘はそこそこの勾配もあり、この登坂のこなし方はタイムに大きく影響するか。前日の山岳のタイム差によるが、総合成績の逆転もあり得る。最後まで気が抜けない緊張感のあるレースが期待できそう。

 

 

 

 

◎過去の成績(2022年)

昨年(2022年)の総合上位20名と各賞、ステージ優勝車を表にした。今季の所属チームも併記している。ほとんどの選手は今年も出場しているので参考にしたい。

 

 

また、参考資料として2023年のグランツールの総合上位20名も表にした。同じ名前がいくつも出てくるので、大いに参考になるはず。