チームと選手の成績チェック【7月終了時】
すんません、さぼってました。今更のタイミングなので、こっそりとブログにアップします。以降、8月、9月も同様。なので、コメントもいつもよりさらに薄く、自分用のメモ程度ですわ・笑。
*個人成績は独自集計です。集計ミスの場合もありますのでご了承ください。*表のUCIポイントおよび勝利数は2023年第30週(7月30日)までの集計。*7月からは新チーム名を使用(チーム DSMフェルメニッヒとリドル・トレック)。
◎チーム成績(UCIランク・勝利数)
*表はUCIランク順で、ワールドチーム18チームと昨季上位の4つのプロチームで構成。UCIランクは前月から上がったチームはピンク、下がったのはブルーに。UCIランクと勝利数は2022年分はグレーで記載。
ランキングでは上位2チームのUAEチームエミレーツとユンボ・ヴィスマは好調をキープし、他との差は広がる一方に。バーレーン、スーダル、ボーラ、コフィディス、ジェイコ、AG2R、アスタナが順位を上げ、EF、アンテルマルシェ、モビスター、イスラエル、DSM、ウーノエクスは順位を下げた。それぞれツールでの成績が大きくpointに影響しているが、スーダルはツールは散々だったのに順位を上げているのは興味深い(7月後半のワンデーでの好成績による)。怪我人が多いこともあるが、アンテルマルシェがシーズン序盤の好調ぶりが全くなくなってしまっているのは残念、というか心配。
勝利数を大きく積み上げたのは、イネオス9勝とボーラ7勝。
◎個人成績(UCIランク)
ランキング上位50名を表にした。目立ってポイントを獲得したのは(名前をピンクにしている)ツール組。コメントは7月に特に注目に値する活躍をした選手のみ。
ツールで総合上位に入った選手、またはステージ優勝に複数回絡んだ選手が大きくポイントアップ。ポガチャルやヴィンゲゴーは当然として、特筆しておきたい選手は、フェリックス・ガル。個人的にもツールでの活躍は予想していたが想像以上だった。失速したオコーナーに変わりエースを勤めての総合8位は立派な成績。ステージ優勝は1回だけだったが、それが3週目stage17の難関山岳ステージということも価値が高い。今年はバスクカントリーとスイスでも総合トップ10に入っているのでまぐれではなく彼の実力。TTが向上すればもっと上を目指せるので、今後もGCライダーとして要注目の若手。
フィリプセンもの活躍も際立っていた。スプリンターでUCIランクをこれほど上位につけるのは非常に稀。その後は29位のドゥリー、35位のコーイまで順位が飛ぶことが、フィリプセンの優秀ぶりを裏付ける(ファンアールトとピーダスンは僕の基準ではピュアスプリンターではない)。ツールでは4勝し、2位2回、4位2回と明らかにひとり別次元の強さで文句なしのマイヨヴェール。マチューをはじめとしたリードアウトでも優位に進めたアルペシンの強さも込みで、今年の最強スプリンターといっていい。
アダムとサイモンのイェーツ兄弟も非常に印象的だった。stage1を双子アタックで1-2フィニッシュし、マイヨジョーヌとマイヨヴェールを二人で同時に着用したのは素晴らしい。その後もポガチャルを支えつつ、時にサブエースとして自らも勝負に絡んでの総合3位のアダム。満足なアシストもいない中、単独で勝負して総合4位まで上がったサイモン。この二人はもっと評価されていいと思う。現状では過小評価されていると思えるのは僕だけなのかな(イネオスにいた頃のアダムの扱いには未だに疑問)。
チーム別ではユンボとバーレーンが6人と好調をキープして層の厚さを感じさせる。イネオスが5人、UAEとグルパマが4人と続く。スーダルはレムコのみ、モビスターはヨルゲンソンのみ、アンテルマルシェはルイ・コスタのみと苦しいチーム状況で、アスタナとアルケアは残念ながらひとりも入っていない。
◎過去の月別成績まとめはこちら