ロードレースみるひと

ロードレース観戦ガイドのブログ

ブログを一年やってみて。

 

拙い内容の記事を読んでくださる方々、ありがとうございます。

今回はいままでと趣旨を変えて、このブログを中心に自分のことも少し書いておこうと思います。(ロードレースがオフシーズンになりネタ切れというわけではありません。ひと月ほど更新していないのは事実ですが(笑 これから年内にかけて、選手やチームの今年の成績まとめや、活躍した選手や印象的な出来事など、いくつかの記事をあげる準備中です)

予めお断りしておきますが、これは誰かに読んでもらうためというよりも自分自身の考え方の整理メモみたいなものです。では、今回のお題のブログについての振り返りから。

 

 

 

◎ブログを一年続けて気付いたこと

今年の1月16日からこのブログをはじめておよそ10ヶ月、11月7日現在このページを含めて記事は120ページ(うち80ページくらいは個別のレース出場選手とリザルト)、アクセス数は5400を超えました。これは読者数が多いブログとはとても言えませんが、1400人以上の方が見てくれたのは、当初の想像よりも意外と多く読んでもらえたというのが率直な感想。ブログを書くのもはじめてで、ロードレースについて自慢できるほどの知識もなく、見切り発車でほぼ無計画ながらよく一年近く続けられたと我ながら感心してます(笑

きっかけはロードレースを一緒に語れる人が身近にいないので、自分が言いたいことをだらだらと垂れ流すためで、せっかくならロードレースファンを増やすためのなんらかの役割をもたせられたらいいなと思い立ちました。自分自身も観戦歴5年目という知識や経験もほぼにわかであり、また情報の速報性や密度は専門的に発信しているメディアにはかなうわけもなく、それでも超初心者に向けて魅力を語るくらいはできるだろうと思い、目指したのは「初心者ならではの有益な情報」でした。

 

◆需要は多くはないが、それなりにある。→ロードレースファンの人数はまだ少ないが、情報発信するメディアも少ないので意義はある。

まずは初心者用に簡単に基礎情報をまとめたもの(基礎知識/例えば選手の脚質/用語解説他)と、レース観戦に役立つ情報提供(大きなレースに出場する有力選手紹介)をしようと考え、ワールドツアーのカテゴリーレースは全て記事にしました(いくつかレースリザルトを書いていないのは近日中にアップ予定)。初心者向け基礎知識ページは「ロードレースに興味をもちはじめた人への有益な基礎知識」が目標で、需要としては一過性のもの。その次のステップとして、ライブでのレース観戦をより楽しむためには、出場する選手の強さや特性を知っておいた方がいいだろうと考えました。レース結果やトピックはシクロワイヤードなどを見てもらうのが一番だし、事前に出場選手を紹介しているwebサイトはほとんどありません。情報の精度や見せ方はまだ改善の余地はありますが、需要はあるはず。単なるスタートリストではなく、競馬の予想記事のような役割で(微妙な例えですが)、レース前のワクワクとレース中のハラハラを補完する情報になりえると思っています。

 

◆継続する事の大切さ。→アクセス数の増加傾向とモチベーション。

初期の頃はツイッターでの告知から入ってくれた方が大半でした。フォロワー数が少ないのでアクセス数も多いはずがありませんね(笑 20くらい記事が出来てからブログ村に参加し、その後はしばらくツイッター4割、ブログ村3割、その他3割くらいが流入元でした。さらに8月くらいからは1/2はオーガニックサーチ、1/4がツイッターブログ村、1/4がその他、という割合に変化してきています。これは記事が増えて検索にかかりやすくなってきていることと、少数ながら読者も増加傾向にあるためだと思っています。つまり継続による効果です。

アフィリエイト等で商売にしているわけではないため、フォロワー数やアクセス数自体にはそれほど興味はありません。とはいえ全然誰も見てくれないブログにはやり甲斐もないのも事実で、面倒臭さに心が折れかけたりもしました(笑 アクセスが増えたり、リアクションがあることは記事を書く上でも少なからず励みになっています。現状ではざっくりいうと、ひとつの記事につき45人程度(120ページで5400回)が見てくれていると思えば、悪くはありません。(アクセス数=読者ではないので実際には3割程度は抑えて見る必要があるかも)

 

◆何より自分自身が以前より広く深くレースを楽しめるようになった。

昨年までは好成績をあげたり印象的な活躍をした選手しか覚えておらず、強い選手はすぐ覚えたものの、誰がどのレースで勝ったのかもごちゃごちゃになったり曖昧な記憶になってました。それが自分で調べてまとめる作業が入ると、覚える選手も増えて一人一人への理解も増し、選手の特性や相性に加えて成績の浮き沈み(調子の良し悪しなど)がわかるようになり、アンテナの感度が高まる感覚がありました。今年でいえばアクセル・ザングル(コフィディス)やアンドレア・ピッコロ(EF)などはブレイク前に目を付けていたので、そんな選手の活躍が嬉しいことを知りました。

 

 

◎どんなブログ内容だったのか

こんな大した事のないブログでも意外と手間もかかってます。

レースの個別の記事については、レースの簡単な基礎情報(どこでいつ開催されるのか、どんなコースか、距離や獲得標高、過去に優勝している選手など)と、出場する選手は誰に注目したらいいのか(優勝候補や注目選手リスト)をメモのように書いていました。選手のリストは名前と所属チームに加えて、脚質・UCIランク・年齢を表にし、最低限の選手の特徴がわかるようにしました。昨年くらいから自分の観戦用でExcelで有力選手を表にまとめていたので、その延長線上で作業の感覚でした。

有力選手については緩くマイルールを設けて、★★★=表彰台にあがりそうな上位3人、★★=トップ10に入るレベルの7人、★=その他好成績をあげそうな選手、という括りで紹介してきました。概ね間違った予想はしていなかったと思っています。予想精度はレースによってばらつきはありつつ、初心者に参考になる程度には当たっていたはず。まあ、予想が外れても自分が恥ずかしいだけのこと(笑

優勝予想としては、今年からいくつかの予想サイトに参加してみました。JSPORTSの「サイクル誰クル?」では総合で46位(参加者数不明/2000〜3000人程度と想像)、「Velon Fantasy」では60位(参加者は全世界で11000人)、「PCS game」では730位(参加者は全世界で7000人程度?/ただし自分は途中参加で半分のレースのみで、通してやれば250位以内)、どれも初めての割には好成績だったと思ってます。それぞれに特徴もあって面白いので後日別の記事にしました。

 

また、これは決して負け惜しみではないのですが、仮に予想が全部的中するレースがあっても素直には喜べない部分もあります。ロードレースは自然(地形や雨や風)を相手にし、人間の力を競う競技だからです。絶対的な優勝候補であっても落車し一瞬で終わってしまうこともあれば、駆け引きや展開で意外な選手が勝つなど不確定要素が多く入り込む余地があることもロードレースの魅力でもあり、全力で懸命に逃げてる無名の選手が番狂わせで勝つことは醍醐味であるとさえいえるでしょう。予定調和のようなレースよりも筋書きのないドラマの方が楽しくなりますよね。

 

レースの出場選手まとめは、その一週間程度前から準備をはじめます。ProCyclingStatsやFirst Cyclingで出場選手(1レースで200人弱)をチェックしExcelで表を作成するまでで1時間くらい。そこから優勝候補/スプリンター/その他の有力選手に分けて整理し(主要選手は直近のレースの成績チェックも)、30〜50人程度に絞るのに1〜2時間。ブログでテキストをまとめる作業がさらに1〜2時間と、ひとつの記事に概ね4〜5時間くらいかかるかんじです。レース後は、予想した選手の結果をすべてチェックし表に追記、レース結果を簡単にまとめて、印象に残った選手や出来事をブログに上げるという作業です。それがクラシックシーズンでは週に3つもレースがあったりして、3月は26記事作成してました(笑 当たり前ですがレース前にアップすることが前提で、読者のためには本来なら3日くらい前にはアップしたかったのですが、covid-19の影響もあってか直前まで選手の変更が頻繁にあり、正確な情報をあげるためには前日のチェックがかかせない状態で、手間が増えて投稿が直前になったのは残念でした。

 

 

◎アクセスが多かった記事

アクセス数が多かった記事は、やはり有名レース絡みの情報(ツールや世界選手権など)と、逆に情報が少ないレースでした。「アークティックレース・オブ・ノルウェー」の記事に想定外のアクセスが多かったのは、JSPORTSで中継されながらもマイナーレースゆえに情報が得られるメディアがなかったためと思われ、興味深い現象であり、今後のブログ記事へのヒントになりそうに感じます。アクセスが増えたり、リアクションがあることは記事を書く上でも少なからず励みになっています。

 

個別のレース記事以外でアクセス数が多かったのは、以下のページです。

やはりイケメンは正義なんでしょうね(笑 またシーズンはじめは移籍した選手の情報が役立ったことと、残留争いは関心が高かったことが理由だと思います。

 

 

自分で気に入ってる記事は以下のふたつ。

今季限りで引退したビッグネームたちと、活躍が期待される若手をピックアップした、どちらもシーズン前に書いたもの。引退する選手はバルベルデニバリジルベールリッチー・ポートについて。だけどこの時はデュムランとコルブレッリも引退するとは思ってもみなかった。逆にカヴについては、フライング気味に紹介してしまった。カヴごめん、まだまだ応援します。紹介した若手ではフアン・アユソビニアム・ギルマイオラフ・コーイで、想像以上に大活躍。ベン・トゥレットだけがそれほどでもなかったが、来年以降に期待できる若手なのは間違いなく期待してる。

 

 

◎これからブログでやっていきたいこと

どれだけ誰かの役に立ったのかわかりませんが、とりあえず一年は続けてみました。

ロードレースファンを増やしたいという目的は変わっていませんが、ブログのあり方については、いまだに試行錯誤中です。おそらく辞めるまで模索するでしょう。初心者に向けてと言ってもそのレベルは千差万別で、不親切にはしたくないけど丁寧過ぎてもいけないし(まわりくどい表現、文章量が多くなるほど読む意欲が削がれる)不特定多数を相手にするときの基準が定まりませんでした。情報の過不足については一番の悩みどころです。JSPORTSの中継を見ていても「なるべく初心者にもわかりやすく」という解説が多いのは、マイナー競技であるがゆえの情報発信の難しさは共通だと思います。

定期購読したり何度も訪問するような内容でもないため、読者数は少なくてもしょうがないとも思ってます。それよりは訪問してくれた方に有益と感じてもらえる内容にしていくことが大事かなと。単なる情報提供だけでなく、双方向のコミュニケーションがとれたり、「有益」だけでなく「楽しめる」ものにしていけるのがこれからの理想です。

 

次の一年をどうするか、オフシーズンの間に考えてます。おそらく来年からスタイルは少し変えてみますが、「初心者用に役立つ情報発信」という立ち位置は変えないつもりです。初心者を置き去りにしないこと、中級者でも興味もってもらえる内容であること、そのために役立つ多様な情報をわかりやすくすること、そして自分が楽しむ事、を忘れずに。

 

長々と書いてしまいました。読んでいただき、ありがとうございました。

感想やご要望などはメッセージやコメントしていただけると励みになります。

どうぞよろしく。