*いくつか、レース予想のリザルト記事をアップします。タイミングも内容も微妙なので、こっそりと(苦笑)。レースの予想記事は来年はやらないので、今年を締めるための個人的なけじめですね。
8月13日に開催された【世界選手権(ロードレース・女子エリート)】。リザルトを表とひと言コメントでざっくり振り返る。
*表内の選手のUCI世界ランクと年齢は2022年12月末時点。
◎レース結果:トップ10
コペッキー、圧巻の勝利。男子同様に次々に脱落していくサバイバルなレース展開で、終盤に見せた彼女の強さは別次元といっていい。2週間前までツール・ド・フランス ファムを走りステージ優勝しながら総合2位になり、その後トラックの世界選手権でもアルカンシェルを取ってからの、サバイバルなロードレースでのアルカンシェル。このタフさと順応性、万能な強さはさすがにちょっと意味がわからない(褒めてる)。男子でいうところのファンアールトのような異次元のスキルの選手だと思っていたが、もはや超えているかもしれない。2位以降も実績豊富な実力者たちが顔を並べた。全体的な傾向としてベテラン多め(6位は35歳・10位は39歳・8位には41歳がいる)。女子も若い選手たちが次々に台頭してきているが、男子と比べるとベテランたちが元気な印象は強く、TOP10ではヤングライダーに当たる選手は一人もいない。昨年劇的な勝利を飾ったファンフルーテンは、最後の世界選手権でも(フォレリングをエースとして立ち回りつつ)魅せる走りを披露し盛り上げてくれた。ツール・ファムでも最後に力尽きるまで果敢に攻めていて、彼女らしさには感動を覚えた。
最強チームのオランダは選手層の厚さを見せてTOP10には3人入り、2人入ったスイスは大健闘といっていいだろう。特に数日前のTTで失意のリタイアを喫したローセルが終始積極的なレース展開を作って4位に入ったのは、個人的にすごく嬉しい。そして所属チーム別で見るとやはりSDワークスがとんでもないことになっていて、もはや反則級の強さ。
◎予想結果:優勝候補ほか
予想結果は、ある意味今年一番ひどいかもしれない…。TOP10は3人しか当たらず(5人はTOP20に入り、他の7人はその他注目選手には入れていたとはいえ…)、男子同様にスプリンターには厳しい展開も予想できていたが、さすがに読みが甘いといわざるをえない。レース展開が大荒れだったりしたのであればしょうがないといえるが、それなりの選手たちが順当に成績を残している。昨年と比べてそれなりにレースも見て女子選手を覚えてきているが、まだまだ勉強不足を強く実感する結果である。それにしても、優勝したコペッキーやフォレリングを筆頭にほとんどの選手がツール・ファム直後であるが、みな元気ですごい(有力選手はそもそもファム出場者が多い)。
◎プレビュー記事はこちら。